恋愛投稿
小さくても変化
「俺はたいした事無いよ」 「俺は‘雑魚‘だから」 そんな風に自分を評価する彼。 彼は幼い頃の環境のせいで自分を「下らない人間だ」と思うようになっていたようなんです。 あまりに過小評価が続き、心を痛めているのではないかと思い 私が病院につれていってみたところ、そんな診断がでたんです。 そんな彼に私は何をしてあげられるんだろう? そう考えていました。 私から見たら素敵で優しくて賢い彼なのですが、そんな気持ちを言っても 「自己否定」が大前提の彼の心に響くはずはありませんでした。 それからは彼を「観察」するような感覚でした。 小さな変化があったときに「変わったね」と良い意味で伝えていく事。 変わることが素敵で頑張った証だということを言い続けました。 彼は「小さい事だから」といいましたが小さくたって 変化は変化。 私は変化を見つけるたびに褒めるようにしました。 そして彼の為にと思っていた私ですが、私にとっても良い作用がありました。 彼の変化に気が付くたびに彼を好きになっていくんです。 ある種の相互作用が生まれていたのだと思います。 全くトラウマが消えたわけではありませんが、少しずつ明るくなっていく彼をみているのが幸せでたまらない私でした。
時間と余裕
彼との帰り道の出来事。 結婚して間もなかった私は、「遊びに来てよ~」と先に結婚していた友人の家にお邪魔していました。 丁度、仕事が早く終わるから一緒に帰ろうという事になり 彼と待ち合わせをして一緒に電車に乗り込みました。 まだ兼業時代でしたので、翌日は私も仕事。 早く帰宅して早く準備をしなくちゃ・・・と考えていました。 その時 人身事故で電車が止まってしまったんです。 10分かその辺りで電車は動く。 そう思っていたので、気にしてはいませんでしたが・・・ 結局のところ1時間経っても電車は動きません。 私は時計を見る回数が増えていきました。 そして時計の針が進むたびにイライラし始めたんです。 「次の日仕事なのに」 「何時になったら家に着くの!?」 タクシーで帰ろうかとも思いましたが、こんな状況下でタクシーが居るはずもありませんよね。 イライラする私をよそ目に彼は楽しそうに私に話しかけてきます。 つい苛立ってきつい口調で返した時 「イライラしても電車が動くわけじゃないよ?仕方ないよ。寝る時間が無くなると思うなら、今寝ておけばいい」 そういって私の頭を自分の肩に置きました。 私はその姿勢のまま 「彼は余裕があるんだなあ~・・・」と感じました。 いつも「急いている」ようところがある私。 彼のゆったり感によって私も「焦っても変わるわけじゃないしなあ」と気持ちが落ち着いていました。 私とは全く違う気質を持つ彼の「反作用」のお陰で私はウトウトしながら電車は「いつか」動くだろうと思いました。 そんな気持ちにさせてくれるのは彼しかできないと思っています。
最終決定
恋人や夫婦間で「役割」ってあると思います。 自然に役割分担が出来ている場合は良いのですが、どちらか一方の役割が重たくなってしまうと恋愛や結婚は破綻してまうと考えている私です。 結婚して間もない頃。 お互いに要領を得ない部分も多大にあったので、役割などに関してまで頭が回っていませんでした。 「その都度」での役割分担は、時として 「俺ばっかり」 「私ばっかり」 という感情を芽生えさせてしまい、夫婦喧嘩になることもありました。 そして彼は「ちゃんと決めようか」と言い出しました。 今考えてみると、その彼の一言があったからこそ家庭生活が上手く周ってるんだと思います。 「俺は仕事がある。そして稼ぎを入れている。だから何か大きな買い物をする時は2人で相談して、最終的な決定は君がして」 そういうんです。 「私が最終決定権なの?」 そう聞くと 「そう。君に家計を預けているわけだから。そこで君がダメだというならそれはそれで仕方の無いことだと思うからいいよ」 というんです。 頑固者の彼が私の「ダメ」で引き下がるとは思っていなかったのですが、実際に彼は私が「ダメ」というと「そっか」と引くようになっていました。 代わりに、何かを買うとき下調べや本当に必要かどうか色々と比較検討してくれる役割を彼が担ってくれました。 夫婦ですのでどうしても「生活的」な部分の役割ではありますが恋人関係も同じ事だと思うんです。 お互いにある程度の「役割」があり、それを把握する事。 そのことで恋愛や結婚のストレスは軽減されるように思います。
触れたい気持ち
彼と私は関係性を強いて言うならば「ドライブ仲間」といったところでしょうか。 運転するのが好きな彼と 助手席にどれだけ座ってても大丈夫で、逆にそれを楽しめる私。 ですので彼が 「走りたい」と思ったときは必ず私を呼びました。 話をしながらあても無く走る夜の街はワクワクするものでした。 見慣れた景色も夜となると全く姿を変えますよね♪ 流れる景色と、彼と車内で色々と話すことが私は大好きでした。 のどが渇けば適当にカフェに入るかコンビニで飲み物を。 おなかが空けば深夜まで空いているファミリーレストランへ。 着の身着のまま、そんなドライブでした。 彼とは「楽しみ合える仲間」のような意識だったのですが、ある日のドライブ中。 信号で停車しているとき話しながらふと彼を見たとき 「あ、好きかも」と思ったんです。 そして「手に触れたいな」とギアを握る手に視線を落としました。 初めて彼のことを「男性」として見た時だったと思います。 サービスエリアに車を止め、少し外に出たとき 私は 「手、繋ぎたい」といいました。 彼は少しビックリしていましたが 「触れたいって急に思った」そういうと黙って手を繋いでくれました。 そうして彼と私の恋愛がゆっくりと始まっていく事になりました。
出すぎる
忙しい彼の支えになりたい。 彼女である私からするとそう思って「当然の思考」です。 皆さんもきっと、好きな人が忙しくて大変そうであれば 「手を差し伸べたい」 という気持ちになると思います。 何とか彼のためにできることは無いか・・・と考え 私の出来る範囲内でではありましたが、お手伝いをするようになりました。 最初、彼は「助かるよ~!ありがとう」といってくれました。 「役に立ってるんだ」 そう思うと嬉しい気持ちにもなり、もっと助けたいという気持ちになったんです。 そして様々な側面においてフォローできればと思い実行していた時 彼があからさまに「不機嫌」な顔をしていたんです。 私の手伝い方が良くない? とも思いましたが、理由がよく分らなかったので 「どうしたの?」と聞きました。 すると 「俺の事、馬鹿にしてないよね?」というんです(汗) 何故彼がそんな事を言い出したのか。 私は「彼の支えになりたい」と思って動いていたことが 「私は出来る」という風に見えたようで、彼の自尊心を傷つけていたようなんです。 忙しかった事で多少彼もナーバスになっていたからそんな思考にもなったのかもしれませんが、 申し訳なかったなという気持ちになりました。 もし逆だったらと考えると私も不機嫌になるかもと思ったからです。 仲直りする事が出来たので良かったのですが、出すぎてはやはりいけませんね。
最後のデート
彼は分っていなかったと思います。 「彼女は俺にベタ惚れだから」 そう周りにも言っていましたし、彼自身もそう思っていたのでしょう。 その日は彼とのデートでした。 彼は何時もと変わりなく、少し偉そうに数歩先を歩いていました。 彼には変わりないデート。 しかし私の中では「これが最後」だと思っていました。 続ける事も出来たのだろうと思っています。 彼はたまにチクリとする一言をいう事がありました。 落ち込んでいる時に 「何だよ面倒くさい」 喧嘩をすると 「女の癖に可愛くない」 そんな小さな言葉たちが心の中に小さく傷をつけていきました。 どんなに小さくても積み重なれば大きなものになりますよね。 私は別れを決意していたんです。 彼との恋愛の中で、沢山の愛情ももらったと感謝しています。 そして傷つけられた事もいつかは「学び」として自分の中に残るでしょう。 たとえ、彼の顔かたち・声を忘れたとしても。 その日1日は私にとって感慨深い1日でした。 「これで最後にしようね」 そう彼に言うと彼は目を丸くしました。 そりゃそうですよね(笑) 私は今までの思いを全てつたえ、その場を去りました。 身勝手な別れ方だったのかもしれませんが 改めて話し合ってもお互いに傷つく言葉しか生まれないような気がしたんです。
思い切って聞いてみる
彼女は悩んでいました。 「付き合おう」と言われて正式に「恋人」になったはずなのですが、デートらしいデートを1回もしていないと言うのです。 そんな話を聞かされたとき、何を言っているのかと正直不思議に感じました。 付き合っているのに何故デートをしない? 彼が長期出張とか? 色々な理由を考えたのですが、私の考えはどれもハズレでした。 実際に週に1回は会っているそうです。 しかしデートはしない。 どういう事かというと、彼女が彼の家に行く。 ご飯を作って一緒に食べる。 性的な行為をする。 帰る。 それだけらしいのです。 確かにそれでは「デート」とはいえませんし、むしろ自分が彼女なのかどうかさえも疑わしいと思ってしまいますよね。 恋人ならば「どうしてなのか?」と聞いてみても良いのではないかと彼女に言いました。 会うたびにご飯を作って身体の関係を持つ。 そして彼は「じゃあまたね」というだけでは何とも寂しいですよね。 聞くと嫌われてしまうのではないかという不安が彼女自身の中にあったようですが 私は「絶対に聞くべきだ!」と言いました。 たとえ、その答えで彼女が傷ついたとしても‘もし‘身体だけが目的ならば、それを続けてしまった傷のほうが大きいと思ったんです。 彼女は彼に聞きました。 すると彼はとても疎ましいような・面倒くさいような表情をしたようです。 そして彼女自身の決断で「別れよう」と決めたようです。 「何だかすっきりした」 という彼女。 次は素敵な恋愛が出来ますように・・・。