彼は分っていなかったと思います。
「彼女は俺にベタ惚れだから」
そう周りにも言っていましたし、彼自身もそう思っていたのでしょう。
その日は彼とのデートでした。
彼は何時もと変わりなく、少し偉そうに数歩先を歩いていました。
彼には変わりないデート。
しかし私の中では「これが最後」だと思っていました。
続ける事も出来たのだろうと思っています。
彼はたまにチクリとする一言をいう事がありました。
落ち込んでいる時に
「何だよ面倒くさい」
喧嘩をすると
「女の癖に可愛くない」
そんな小さな言葉たちが心の中に小さく傷をつけていきました。
どんなに小さくても積み重なれば大きなものになりますよね。
私は別れを決意していたんです。
彼との恋愛の中で、沢山の愛情ももらったと感謝しています。
そして傷つけられた事もいつかは「学び」として自分の中に残るでしょう。
たとえ、彼の顔かたち・声を忘れたとしても。
その日1日は私にとって感慨深い1日でした。
「これで最後にしようね」
そう彼に言うと彼は目を丸くしました。
そりゃそうですよね(笑)
私は今までの思いを全てつたえ、その場を去りました。
身勝手な別れ方だったのかもしれませんが
改めて話し合ってもお互いに傷つく言葉しか生まれないような気がしたんです。